インチキなジャズとは何か?なぜ批判されるのか?という疑問への回答を、ChatGPTが整理してくれました。
ChatGPTは2022年11月に登場した対話型AIチャットボットで、あたかも人間が対応しているように回答してくれます。
予想以上にそれっぽい回答を提供してくれたので驚きました。ご興味あればぜひ読み進めてください。
この記事では私自身が特定の音楽を批判する意図はありません。ChatGPTの実験と思って頂けると幸いです。
昔からあるジャズのインチキ批判
「こんなのジャズじゃない」という批判は、過去何十年も、新しい音楽が出現するたびに繰り返されてきました。
昨今では、ピアノ系YouTuberが流行曲のジャズアレンジを披露し、観客から拍手喝采!…という動画コンテンツが目立つようになりました。
これに対して、一部のプロミュージシャンから「そんなジャズはインチキだ」と厳しい意見が出ることもあります。そんな言葉初めて聞いた、という人や、気分を害される人もいるかもしれません。
そもそも、YouTuberと現場のジャズミュージシャンは活躍のフィールドが異なるため、直接比較してインチキと批判することは筋違いだと思いますが…これも「ジャズ」という言葉で一括りにされていることから生じる弊害でしょうか。
ジャズに限らず、芸術には避けられない話題かと思います
ただ、これに対して「ジャズに正解はない」「ジャズは自由だ」という論調で無条件に許容するのも、思考停止っぽくて個人的にはあまり好きではありません。
いかんせん、この議論は感情論に発展しがちなので、感情論抜きの意見を見出すためにChatGPTを使ってみました。
ChatGPTに質問してみた
以下はChatGPTへの質問内容と、回答です。
ChatGPTの難しいところは質問の仕方(プロンプト)で回答内容が大きく変わること…若干ポジショントークになりますが「インチキジャズが批判される理由を教えてください」という質問から入ってみました。
質問:インチキジャズが批判される理由を教えてください
「インチキジャズ(FakeJazz)」とは、一般的にはジャズと呼ばれる音楽のスタイルを模倣し、そのように見せかけたが、実際には本物のジャズの要素を欠いた音楽のことを指します。
インチキジャズが批判される理由は、次のようなものがあります。
1.音楽的信頼性の欠如
インチキジャズは、本物のジャズのように深い芸芸術的な価値を持たない可能性があります。本物のジャズは、豊かな歴史、文化的な重要性、そして技術的な複雑さを持っています。インチキジャズがこれらの要素を欠いている場合、それは芸術的価値が低いものになる可能性があります。
2.芸術的価値の欠如
インチキジャズは、ジャズという音楽ジャンルに対する信頼性を損なう可能性があります。 聴衆は、本物のジャズと区別がつかなくなり、本物のジャズを聴く機会を失う可能性があります。
3.ニセの広告宣伝
インチキジャズが、本物のジャズを騙っている場合、それは広告宣伝上の虚偽であると考えられます。聴衆は、本物のジャズのスタイルを期待している場合がありますが、実際にはインチキジャズが演奏されている場合があります。
4.市場の歪み
インチキジャズが本物のジャズの代わりにプロモートされ、人々が本物のジャズの音楽体験を失う可能性があります。これは、市場の歪みを引き起こす可能性があります。
以上のような理由から、インチキジャズは批判されることがあります。
おお、それっぽい…!ちらほら出てる「本物のジャズ」とは何だろうか?
質問:「本物のジャズ」とは具体的に何を指しているのでしょうか?
「本物のジャズ」という用語は、一般的には、ジャズ音楽の歴史的な伝統、文化的な背景、そして演奏技術の高さを持つ、本格的なジャズ音楽を指しています。
ジャズ音楽は、アフリカ系アメリカ人の音楽文化から発展した音楽ジャンであり、複雑なリズムや和声、即興演奏などの特徴を持っています。
ジャズ音楽は、20世紀初頭にアメリカ合衆国のニューオーリンズで発展し、その後、全世界的に広まりました。本物のジャズ音楽には、以下のような特徴があります。
1.即興演奏
本物のジャズ音楽では、演奏者は楽曲のフレーズやリズムに沿って即興的に演奏します。即興演奏は、音楽的な自由度が高く、独創性に富む音楽を生み出します。
2.ブルーノート
本物のジャズ音楽には、ブルーノートと呼ばれる音程の微妙な変化が含まれています。これは、ジャズ独特のブルージーな音楽性を表現するために用いられます。
3.ジャズスタンダード
本物のジャズ音楽には、ジャズスタンダードと呼ばれる代表的な楽曲が存在します。これらの楽曲は、ジャズ音楽の歴史的な伝統を示し、多くの演奏者によってカバーされています。
4.ジャズアンサンブル
本物のジャズ音楽は、複数の演奏者によるアンサンブル演奏が一般的です。アンサンブル演奏によって、多層的で複雑な音楽が生み出されます。
以上のような特徴を持つ、歴史的な伝統と芸術性を持ったジャズ音楽を「本物のジャズ」と呼ぶことができます。
なるほど。この回答では、歴史に根差す部分を重要視している印象です。少し質問の角度を変えてみます。
質問:「ジャズ界隈は排他的な空気がある」と一部で噂されますが、なぜと思いますか?
ジャズ界隈には、一部の人々が排他的な空気を持っているという噂があるのは事実です。その理由は複数ありますが、以下のようなものが考えられます。
1.技術的な高いレベルが求められる
ジャズ音楽は、複雑なリズムや和声を含む高度な技術が必要な音楽ジャンルです。そのため、一定の演奏技術がなければ演奏が難しく、入門することが困難であるとされています。そのため、一部のジャズ演奏者やファンは、演奏技術の高さを求めて、自分たちの世界に閉じこもりがちな傾向があると考えられます。
2.歴史的な伝統が強い
ジャズ音楽は、アフリカ系アメリカ人の音楽文化から発展した音楽ジャンルであり、歴史的な伝統を持っています。そのため、歴史的な伝統を尊重するという考え方が強く、新しいアプローチやジャンルへの取り組みに対して消極的な人々がいると考えられます。
3.専門的な知識が必要な面がある
ジャズ音楽は、様々なジャンルや時現代の音楽に関する専門的な知識が必要とされることがあります。たとえ
ば、ビバップ、クールジャズ、フリージャズなど、ジャズ音楽には多くのサブジャンルがあり、それぞれの音楽の特徴や演奏者についての知識が必要です。そのため、専門的な知識がなければ、ジャズ界隈でのやりとりやコミュコミュニケーションが難しくなるという側面もあると考えられます。
これらの理由が、ジャズ界隈で排他的な空気があるという噂が広がる原因となっていると考えられます。しかし、一方で、ジャズ界隈にもオープンマインドな人々が多く存在し、新しい音楽やアプローチに対して積極的な姿勢を示す人々もいることも事実です。
最後にフォローも入れ、中立なスタンス…恐るべしChatGPT。最後にお礼しておきました。
歴史を知るアプローチも有効
ChatGPTの回答の妥当性はさておき、歴史というキーワードが散見されます。
時代によってスタイルが変化し続けるジャズを深く理解するためには、歴史の流れを知るアプローチが有効です。リズムや和声などのテクニックだけでは語れない、ジャズの奥深さが見えてくると思います。
以下の記事では、読みやすく理解しやすいジャズの歴史書をピックアップしています。私自身もこれらを読んで、ジャズに知識が整理された感じがしました。よかったらこちらも見てくださいね。