ビバップスタイルの第一人者、バド・パウエル(Bud Powell )に由来するボイシング。
ジャズピアノを弾くなら必ず習得したいボイシングの一つです。
シンプルながら汎用性と実用性を兼ね備えたこのボイシングは、ソロピアノや初見の曲でも即戦力として活躍します。もちろん、バンド演奏の中でも有効です。
目次
バド・パウエル・ボイシングの概要
バド・パウエル・ボイシングは、ルートとガイド・トーン(3rdもしくは7th)の2音で構成されたシンプルなボイシングです。
バド・パウエル・ボイシングの特徴
- バド・パウエル(Bud Powell)の演奏スタイルが由来
- レフトハンド・ボイシングの一種
- ルートとガイド・トーン(3rdと7th)で構成
- ベースがいる場合は低音域の濁りに注意
- シンプルなので比較的簡単に演奏できる
- ソロピアノや初見の曲を弾く時にも適している
積み方の違いで2つのポジションがある
Ⅱm7-Ⅴ7-ⅠΔケーデンス(Key C)の例はこちら。積み方の違いで2つのポジションがあります。
参考
バド・パウエルはルートをオクターブ下にした10度のポジションも弾いています。手の大きさで届かない方も多いと思うので、ここでは割愛します。
Bud Powellの演奏を聴いてみる
Bud Powellのピアノソロで、このボイシングが頻繁に使われています。コンピングのリズムも非常に参考になります。
【note限定】12Keyケーデンス
noteメンバーシップ限定で、記事で解説した内容を実際に試すための資料をご用意しました。
Ⅱm7-Ⅴ7-ⅠΔ進行をベースにした12key対応譜例です。以下リンクからダウンロードできますので、よければお役立てください。
詳細はこちら