アドリブをするためには、頭の中で鳴っている音を楽器を通して出す必要があります。ジャズを始めた頃は、これがなかなかできませんでした。
コードトーンやスケールを追いかけても「なんか違う」という違和感。その原因のひとつが、インターバルの感覚が身についていないことでした。
この記事ではインターバルとは何か、なぜ重要なのかについて書きます。
狙った音を鳴らせないストレス
弾きたい音を、狙い通りに鳴らせないストレスは地味に辛いものです。どの音をどんな順番で弾けばいいかわからず、結局スケールを上から下に羅列するだけのソロになってしまう。そういう経験がある人は多いと思います。
インターバルの感覚が身についてくると、この状態が少しずつ改善されていきます。歌心のあるアドリブをするためにも、インターバルの考え方が役に立ちます。
インターバルとは「2つの音の間の距離」
インターバルとは2つの音の間の距離のことで、いわゆる「音程」です。
音程という言葉にはピッチ(絶対的な音の高さ)のような意味も含まれますが、ジャズの文脈でインターバルと言えば「2つの音の間の距離」という意味で使われることが多いです。
下の表はインターバルの一覧です。最も短い半音(短2度)からオクターブ(完全8度)までをC(ド)を起点として表示しています。
インターバルがわかると上達が早くなる
インターバルの感覚が身につくと、移調・コード進行の理解・アドリブのアイデア発想など、その後のスキルアップが早くなる感覚があります。
狙った音を演奏できるようになってくると、アドリブが純粋に楽しくなってきます。
繰り返し聴いて弾いて体に馴染ませる
インターバルはメロディとハーモニーの構成材料になっているので、実際の曲からインターバルの雰囲気を聴き取っていく方法が有効です。
例えば『The Jazz Theory』では、各インターバルを用いた曲をリストアップしてくれています。こういう観点でスタンダードを聴くのは、なかなかないのではないでしょうか。

他には、楽器でインターバルを実際に鳴らしてみたり、好みのフレーズからインターバルの仕組みを読み取っていく方法もあります。
一朝一夕で身につく感覚ではないので、繰り返し聴いて弾いて体に馴染ませていくしかないと思っています。
ちなみに、『The Jazz Theory』ではインターバルの練習についてこう書かれています。正直ストイックすぎてちょっと引くんですが、それだけ重要なポイントなんだと思います。
すべてのインターバルのサウンドを頭の中で聴くことができるようにするために、毎日の練習の一部として、インターバルを歌わなくてはなりません。この練習は楽器(もちろんあなたがシンガーではない場合ですが)は必要ないので、シャワーを浴びている時、車の中、その他いつでもどこでも可能です。(中略)耳を鍛えなければならないのは、優れたソロというものは、頭の中で聞こえているものを楽器で演奏することによってほとんどが創られているからです。
Mark Levine『The Jazz Theory』インターバルの転回より
まとめ
インターバルの感覚は一朝一夕で身につくものではないですが、繰り返し聴いて弾いているうちに少しずつ育ってきます。狙った音を鳴らせるようになってくると、アドリブが純粋に楽しくなってきます。
インターバルには、音の距離だけでなく、それぞれ固有の「色」や「情感」があります。その話は続きの記事で書いています。あわせて読んでいただけたら嬉しいです。



