ジャズピアノはバンド演奏やセッションも楽しいですが、ソロピアノでジャズのハーモニーを存分に堪能したい時もあります。
そこでオススメなのが『プロフェッショナル・ジャズ・ピアノ』シリーズの2冊。
正直、市販の楽譜はイマイチなものが多いんですが、このシリーズはとにかくアレンジが素晴らしい。
プロならではの本物のジャズ・ピアノを堪能でき、附属CDだけでも聴く価値ありです。
カッコ良いアドリブ譜が書かれているのでアドリブスキルも不要です。
「譜面通り弾くなんてジャズじゃない」と思ってる人も説得させられる内容。発表会でそのまま使えるほど洗練された音楽がずらりと並んでいます。
ピアノソロ 「プロフェッショナル・ジャズ・ピアノ」 松本圭司
T-SQUAREのメンバー、松本圭司さん著。
有名なジャズスタンダード曲を独自のアレンジで堪能できます。他にはない玄人ウケする本格アレンジ。
右手と左手の役割分担が絶妙で、ドラムとベースがいなくても推進力を感じます。ソロピアノでもグルーブを出すためのお手本になります。
[1] Smile
[2] Autumn Leaves
[3] Alice in Wonderland
[4] For Sentimental Reason
[5] Belfast Song/ T-SQUARE
[6] Stella By Starlight
[7] I’ ll Remember April
[8] Alfie
[9] The Ring/ 松本 圭司
[10] Someday My Prince Will Come
[11] Playback/ 松本 圭司
[12] On A Clear Day
[13] Smoke Gets In Your Eyes
[14] Over The Rainbow
ピアノソロ 「プロフェッショナル・ジャズ・ピアノ」 中島 徹
関西出身のジャズピアニスト、中島徹さん著。
特にバラード、スロースイング系の和音の積み方と空間の開け方が気持ち良い。
1曲目の「What a Wonderful World」はアレンジが超絶オシャレ(難しくてかなり歯ごたえあり)。
「Everything Happens To Me」「All The Things You Are」は大きくアレンジせずシンプルな譜面ですが、セッションでよくコールされる曲なので、非常に参考になる。「The Girl from Ipanema」はパーカッシブなアレンジで、タイトなリズムが面白い。
[1] What A Wonderful World
[2] All The Things You Are
[3] Night And Day
[4] Someone To Watch Over Me
[5] Bess, You Is My Woman Now
[6] The Girl From Ipanema
[7] Dream
[8] Everything Happens To Me
[9] Fly Me To The Moon
[10] Three Views Of A Secret
[11] I’m Gettin Sentimental Over You
[12] Warm Valley
バンド演奏にも使えるフレーズが盛りだくさん
2冊ともソロピアノの譜面ですが、コンボジャズ(小編成のバンド)でも使えるボイシングやフレーズが盛りだくさんです。
譜面の難易度はそれなりに高めですが、人前で演奏する機会のある人や本格的にジャズのソロピアノを練習したい人は、間違いなく参考になるはず。ぜひチャレンジしてみてください。
続編は出ないのだろうか…
ジャズピアノ初心者の方には別の記事で易しい本を紹介してるので、そちらもご覧ください。