実践に役立つジャズ理論書をご紹介します。
「すぐに使えるフレーズ100選!」
「3ヶ月で弾けるジャズピアノ」
—— こんなキャッチコピーに惹かれ、期待外れだった経験はありませんか?

私も多くの本に手を出し、時間とお金が溶けていきました…
キャッチーなタイトルは一見魅力的ですが、肝心の中身が伴っているとは限りません。
そこで今回は、実際の演奏で「これは役に立った!」と実感できたジャズ理論書をご紹介します。
理論を演奏に活かしたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
おすすめジャズ理論書5選
難易度には個人差があるため、ご自身に合った本を見つけていただければと思います。
それぞれの販売サイトでも高評価レビューが多いため、そちらもぜひ参考にしてください。
『ザ・ジャズ・セオリー』
正直、これ一冊でジャズ理論のほとんどをカバーできます。ジャズを学ぶなら間違いなく手元に置いておきたい本。
偉大なジャズミュージシャンたちの譜例が豊富で、徹底的にプレイヤー目線で解説してくれます。
470ページを超えるボリュームに圧倒されますが、見返すたびに新たな発見があり、末長く活用できる充実した内容です。
値段を見ると「高(たっか)!」と思うかもしれません。でも、何冊も本を買うより、しっかりした本を1冊持つ方がコスパは良いです。間違いなくお値段以上の価値あり。
『最新版ザ・ジャズ・ピアノ・ブック』
『ザ・ジャズ・セオリー』の著者による、ピアニスト向けの教本です。私もブログを書くうえで、何度も参考にしています。
内容は『ザ・ジャズ・セオリー』と重なる部分もありますが、こちらはピアノに特化しており、ピアニストに必要な知識が得られます。
とくにボイシング、リハーモナイズ、コンピング(バッキング)の章では、実際のミュージシャンの譜例を多数使って解説しており、非常に実践的です。
『ジャズ・スタンダード・セオリー』
『ジャズ・スタンダード・バイブル(通称、黒本)』の著者、納浩一さんが手がけた理論書。
セッションで頻繁に演奏されるスタンダード曲を題材に、CD付きで実践的な知識を学べます。
図解が豊富で説明がわかりやすいので、理論に苦手意識のある方にも安心。感覚だけに頼ったアドリブから一歩抜け出し、「狙った音を目標のコードに的確に着地させる」ということができるようになると思います。
対象レベルは初~中級者。この本で学んだ知識を黒本に書き込んで活用するのもおすすめです。
感覚派から理論派への第一歩を踏み出したい方に、ぜひおすすめしたい一冊。
『ジャズ・スタンダード・アナライズ』
20曲以上のジャズ・スタンダードについて、メロディやコード進行だけでなく、楽曲の理論や感情面にも踏み込んで分析されています。
1曲ごとの分析が非常に密度が高く、音楽の深層に触れることができます。冒頭の「名曲は偶然生まれたのではない。成るべくして成るように作曲されたのだ」という言葉には思わず納得。
セッションでよく演奏される曲を取り上げられているため、理論を学びながら実践的な知識が得られます。
個人的には、コストパフォーマンスに優れた名著です。
『ベーシストのリズム感向上メカニズム』
※理論書ではないですが、リズムも大事なので取り上げました。
ベーシスト向けのリズム本と思いきや、楽器を問わずピアニストにも大いに役立ちます。どんなにカッコ良い曲でも、リズム感がなくてダサくなる…と悩んでいるときに、口コミでこの本を知り購入しました。
リズムやグルーヴといったあいまいな概念が明快に言語化されていて、読み終える頃には視界がスッと開けたような感覚がありました。読んだからといってすぐに上達するわけではないですが、「なぜうまくいかないのか」を理解したいときに助けになります。
リズムに悩むすべての方におすすめの一冊です。
まとめ
以上、おすすめジャズ理論書を5冊ご紹介しました。
一冊でもいいのでしっかりした理論書を手元に置いておくと、いざという時に助けになってくれるはずです。
もしご興味あれば入手してみてください!



