「ジャズピアノ初心者の私が最初にしたこと」編は、この記事で最後にします。過去の記事を振り返りながら感じたことを書きます。
結論、ジャズピアノが弾けるようになりたかったら、どんな練習方法や環境を取るにせよ「ジャズは一生付き合える音楽かもしれない」と思える心境に到達することが重要です。
ここで言いたいのは「一生続けるべき」という意味ではなく、あくまで感覚的な、モチベーションの話。ノウハウを期待していた方にはすみません、これは精神論です。
私自身を振り返ると、初心者時代に抱いていた「一生弾ける気がしない」という思いも、いつの間にか「一生付き合える音楽かもしれない」という気持ちに変わっていました。そのおかげで、結果的にライブやセッションも続けられているのだと思います。
一生弾ける気がしない
↓
一生付き合える音楽かもしれない
この心境になれるのが数年後なのか10年後なのかは人それぞれですが、こうなれば勝ち確です。精神的負荷が一気に減り、時には壁にぶつかることもありますが、自分のペースで末長くジャズピアノを楽しんでいけるように(≒挫折しにくく)なります。
特に、アマチュアでも長年続けているプレイヤーはこの状態になってるんじゃないでしょうか。
もちろん、そこに到達するまでは練習方法や環境面を自分なりにカスタマイズして、他の人のサポートも受けつつ、試行錯誤の連続。ずっと苦行のように感じる人もいるでしょうし、それなりに大変です。
ピアノに限らず、上達には継続が大事とよく言われます。確かにその通りなのですが、ジャズピアノを始めて数年ぐらいの時期は、結果が見えにくいため、あまりストイックに考えすぎるとしんどくなります。
極端な話、ピアノを触らずにジャズを「聴く」だけでも、それは継続していることに含んでいいと思います。というか、含みましょう。
そんな風にゆるりとでも続けていると、何度も同じ問いにぶつかります。
- 自分の好きなジャズって何だ?
- 結局ジャズってなんだ?
- スイングってなんだ?
私自身、今でもふとした時に自問自答していて、その答えが変わったり、元に戻ったりします。偶然出会った音楽に影響されることもありますし、その度に新たな気づきも。
これもジャズの魅力の一つではないでしょうか。そうした問いを自分に投げかけ、その都度、練習や表現に昇華させる。このプロセスが面白い。
そして、ピアノという楽器がその魅力を表現できる手段であることも、徐々に理解できるようになりました(まだまだ、わからないことだらけですが)。
前述の一生付き合える音楽かもしれないという感覚は、ここから生まれるのかもしれません。
継続というのは単に技巧の維持上達を指すのではなく、良い意味で価値観が変容していくことも指しているのだと思います。
おそらく、「ジャズピアノ初心者の私が最初にしたこと」というタイトルを見て、「ジャズピアノの練習方法」や「まず覚えるべきこと」というノウハウ情報を求められた方もいるかもしれません。
私もジャズピアノを始めた当初は「どんな練習をすればいいんだろう?」と必死に情報を集めていました。でも、最初にその手の情報を集めすぎても、ほとんど役に立たなかったです。
自分がどんなジャズが好きなのかもわかっていない段階で、(例えば)ペンタトニック・スケールの使い方を調べても実践で使えるわけがありません。
私がジャズピアノを弾いてみようと思えたきっかけは、オスカー・ピーターソンのライブ動画です(#1きっかけ)。でも、当初はジャズの知識が皆無だったため、「ジャズ」と名のつくものに手を出して、Popsのジャズアレンジ譜や、国産の「ピアノソロで弾くジャズスタンダード」などの本を買ってみたり…正直、見当違いな行動です。
生のジャズライブを聴いたりセッションに参加する中で、「自分がやっているジャズって何なんだ?」という疑問に都度ぶつかり、こうした疑問を乗り越えていくうちに、「ジャズって単なる定義やルールじゃないんだな」と漠然としたジャズ像が見えてきました。
その積み重ねが「自分が弾きたいジャズ」を見つけることに繋がっていますし、そこで初めて自分に合ったノウハウ情報やコピーしたい音源が見つかりやすくなってきました。
もちろん、目的もわからず闇雲に取り組む期間がどうしても発生するのが現実で、あまり拙速に成果を求めないメンタルも大事になります。
ブログのビュー数を狙うなら「ジャズピアノ初心者が最初にすべきこと」みたいなタイトルの方が良いのかもしれません。でも、最初に“すべきこと”なんて人それぞれで、私には断言できません。断言できるのは、自分自身の経験談だけです。なので、これまでの記事では、それを書いてきました。
あえて”すべき”ことを言うとすれば、とにかく続けること。そして、いつか「これは一生つき合える音楽かもしれない」と思える心境になることだと思います。
もしあなたがジャズピアノを弾きたいと思っているなら、「一生弾ける気がしない」と感じていたとしても、その状態に辿り着くまで何年もかける価値はあります。
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