【ジャズピアノ初心者向け】シンプルで実用的なバド・パウエル流の左手ボイシング

ビバップスタイルの第一人者、バド・パウエル(Bud Powell )の奏法に由来するシンプルなボイシングです。

少ない音数で比較的簡単に演奏でき、ソロピアノや初見の曲を弾く時にも適しています。汎用性と実用性のあるボイシングです。

この記事では、バド・パウエル・ボイシングを使ったⅡm7-Ⅴ7-ⅠΔケーデンス(12キー)のPDFも無料でダウンロードできるので、ぜひ参考にしてみてください。

目次

バド・パウエル・ボイシングの概要

バド・パウエル・ボイシングは、ルートとガイド・トーン(3rdもしくは7th)の2音で構成されたシンプルなボイシングです。

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バド・パウエル・ボイシングの特徴

  • バド・パウエル(Bud Powell)の演奏スタイルが由来
  • レフトハンド・ボイシングの一種
  • ルートとガイド・トーン(3rdと7th)で構成
  • ベースがいる場合は低音域の濁りに注意
  • シンプルなので比較的簡単に演奏できる
  • ソロピアノや初見の曲を弾く時にも適している
基本のボイシングまとめ(こちらの記事から引用

積み方の違いで2つのポジションがある

Ⅱm7-Ⅴ7-ⅠΔケーデンス(Key C)の例はこちら。積み方の違いで2つのポジションがあります。

Aポジション
Bポジション

バド・パウエルはルートをオクターブ下にした10度のポジションも弾いていますが、手の大きさで届かない方も多いと思うので、ここでは割愛します。

Bud Powellの演奏を聴いてみる

Bud Powellのピアノソロで、このボイシングが頻繁に使われています。コンピングのリズムも非常に参考になります。

画像タップでYouTubeに飛びます

【PDF】ダウンロードはこちら

⚠️楽譜データの利用について⚠️
許可:個人利用のためのダウンロード・印刷
禁止:商用利用、改変、二次配布
内容については正確性を担保するように努めていますが、基本的に閲覧者の方の自己責任でご利用をお願いいたします。

参考書籍

『ジャズ・ピアニストのためのコード・ヴォイシング・ワークブック』

ボイシングを習得するために様々な本やサイトを試しましたが、基本的な内容であれば、個人的にはこの本が最もわかりやすかったです。

ちなみに、この本ではボイシングを「すべてのキーで弾きましょう」と所々で書いてますが、C Keyの譜例しか載っていないです。手間を省きたい場合は、この記事で提供しているPDFが参考になるかもしれません。もちろん自力で移調するのもありです。

『最新版 ザ・ジャズ・ピアノ・ブック』

マーク・レヴィンの名著です。Chapter17の「ストライド・ピアノとBud Powellヴォイシング」に解説があります。こちらの記事でも取り上げました。

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