ジャズ名曲「Love for Sale」の名演紹介

Love for Saleはこんな曲

• 作詞・作曲ともにCole Porter。
• 「食欲をそそる若い恋の売りものだよ/誰か買わないかい？」と街娼の心情を描いた曲
• 1930年のミュージカル『ザ・ニューヨーカーズ』に挿入されて大ヒット。その後、1950年の映画『情熱の狂想曲』でリバイバル・ヒット
• 直接的な歌詞のせいか、1930年代初めには放送禁止の処置を受けたとも伝えられる。
• ビリー・ホリデイ、エラ・フィッツジェラルド、アーネスティン・アンダーソンなど、多くの歌手にカバーされた。
• ラテンからファンクまであらゆるスタイルに適応し、インストミュージシャンも様々なアレンジで演奏。

聴いておきたいテイク／ピアニスト編

Erroll Garner

1940年代、歌詞がセンシティブでもインストで残された録音はある。その1つがエロール・ガーナーのテイク。

Love for Sale／Cecil Taylor

セシル・テイラーの斬新なピアノが響く。アヴァンギャルドの先駆者。

Alive／Jacky Terrasson

ドイツ出身のジャッキー・テラソンの生命力あふれるテイク。ニューヨークのジャズ・クラブ”イリディウム”での演奏で、演奏後の拍手と歓声もしっかり収録されている。

聴いておきたいテイク／ピアニスト以外編

Ella Fitzgerald Sings the Cole Porter／Ella Fitzgerald

エラ・フィッツジェラルドがコール・ポーターの名曲を歌うアルバムから。

Munchin／Wallace Roney

ウォレス・ルーニーと名だたるミュージシャンの共演。大きなアレンジはなく、安心安定のテイク。

Timeless Tales (For Changing Times)／Joshua Redman

インテリ・サックス奏者ジョシュア・レッドマンのテイク。過去の名演のイメージを払拭するような、洒落たアレンジ。