All of Meはこんな曲
- 1932年に映画「ケアレス・レディ」で使用された古い曲
- 以後も数々の映画で楽曲が挿入され、時代を超えて広く知られる曲となった
- 明るい曲調とは裏腹に「どうして私のすべてを奪ってくれないの?」という服従心(解釈の余地あり)を歌う
- 歌詞は女性らしさがあるけど、男女問わずヴォーカリストに人気。セッションでも頻出。
- フランク・シナトラ、ビリー・ホリデイ、ルイ・アームストロングなど、歴史的な名だたるアーティストたちが自身のスタイルで演奏した
聴いておきたいテイク/ピアニスト編
JAZZ PORTRAIT OF FRANK SINATRA/Oscar Peterson
Oscar Peterson(p)
Ray Brown(b)
Ed Thigpen (ds)
1959年
ピーターソンのゴキゲンで技巧派なピアノプレイが楽しめます。フランク・シナトラの代表曲をジャズのスタイルで綴った名盤。
Super Standard/Super Trio(Kenny Barron)
Kenny Barron(p)
Jay Leonhart(b)
Al Foster(ds)
2004年
私の推し、ケニー・バロンのトリオ。このヘビーなイントロからAll of Meが始まると予想できない。スタンダード中心のスインギーなアルバム。
Generations/Rob Van Bavel
Rob van Bavel (p)
Clemens van der Feen (b)
Chris Strik (ds)
2006年
オランダのピアニスト、Rob van BavelのごりごりアレンジされたAll of Me。クリアなタッチとリリカルな歌い方がとても好み。
聴いておきたいテイク/ピアニスト以外編
Lady Day: The Complete Billie Holiday on Columbia/Billie Holiday
Billie Holiday (vo) 他
1941年
ビリーホリデイの名演。お手本とするボーカリストも多い。明るいような暗いような、歌詞の複雑な感情を表現しているように聴こえる。
Motion/Lee Konitz
Lee Konitz (as)
Sonny Dallas (b)
Elvin Jones (ds)
1961年
サックス、ベース、ドラムのトリオ編成。テーマなしでいきなりアドリブスタート。ピアノレスで緊張感の続く中ひたすらコニッツのアドリブを堪能できる。
Pres and Teddy/Lester Young~Teddy Wilson
Lester Young (ts)
Teddy Wilson (p)
Gene Ramey (b)
Jo Jones (ds)
1956年
テナーサックスの巨匠レスター・ヤングの晩年を代表する作品。枯れた音色が渋すぎる。テディ・ウィルソンの小粋なピアノも良い。ジャズ喫茶でじっくり聴きたい。
テーマの一部が♭する場合がある
レッテルCの最後から数えて四小節目のメロディ。歌詞のwhy not takeの「not」がフラットする場合もある。
古い録音はフラットするけど、一般的にはナチュラルが多いと思う。ここはボーカリストやフロント楽器に確認するか、演奏中に察する。
レッテルC 最初の四小節は、人によりリハモのパターンいろいろ。周りの音聴きながらコードを選ぶ。