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最初はそんなもん|ジャズピアノ初心者がセッションで陥りがちな失敗

セッションで失敗したことがない人は、おそらく存在しません。頭が真っ白になったり、思った通りに弾けなかったり…帰り道で何度も後悔した経験、きっとあるんじゃないでしょうか。

この記事では、ジャズピアノ初心者がセッションでよくする失敗を5つ紹介します。

解決策はあえて書いていません。それよりも、「みんな同じように苦労してるんだ」と思ってもらい、次のセッションに向かう気持ちが少しでも軽くなっていただけると嬉しいです。

目次

自分だけが失敗してるわけじゃない

ジャズピアノを始めた頃、特に最初の数年は「まったく上達する気配がない…」と感じることが何度もありました。周りはセッションを楽しんでいるのに、なぜ自分はうまくならないのかと。

でも、プロもアマチュアも関係なく、みんな最初は同じように失敗を重ねています。初心者のうちはどうしても自分にはモノサシがなくて、周りがみんな上級者に見えるだけです。

これから、わたし自身の経験も踏まえながら、セッションでよくある失敗について書いてみます。

過去形のように書いていますが、10年以上経った今でも失敗ばかりです。

セッションでありがちな失敗

イントロ失敗して変な空気になる

イントロお願いします

――ピアニストなら避けられない瞬間です。初心者にとって、即興でイントロを作るなんて無理な話。頼りになるのは、偶然練習していた数少ない定番パターンだけ。

でも、たとえ定番パターンを知っていても、曲によってはキーやリズムが違う。迷いに迷って何とか出してみると、誰もついてこれない。音楽が始まらず、場の空気が一瞬で凍る。

フロント楽器が「あ、今だったの?」という表情をしたときのいたたまれなさは、思い出したくもありません。

初めて人前で演奏したとき、事前に準備したアドリブ譜をそのまま弾こうとして、途中でつっかえました。

その後の10小節ほど、完全に何も弾けなくなりました。音楽は止まらない。ベースとドラムは淡々と小節を刻み続けている。でも自分だけが止まっている。

演奏しているのに、自分がいないような感覚。終わったあとのお情けの拍手は、今でも鮮明に覚えています。

そしてこの状態と複合的に起こるのが、「小節ロスト」です。

小節ロストからリカバリーできない

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ロストとは、文字通り見失うこと。

今、曲のどこにいるかわからなず、そのまま最後まで弾き続けた経験が何度かあります。

ベースラインを聴いて戻ろうとするのですが、慣れていない頃はそれもできない。知らない曲だとなおさらで、音楽の流れに完全に取り残されたまま、ただ鍵盤を押し続けるしかない。

アドリブ中にロストして、そのまま前述の「完全停止」に突入する、というのが初心者あるあるのコンボです。音楽の中で「今、曲のどの部分を演奏しているのか」がわからなくなる、あの恐ろしい瞬間を経験した方も多いでしょう。

ちなみに、プロでもロストしている光景は見かけます。違うのは、ロストしたあとの立ち回りだけです。

エンディングでグダグダになる

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特に決め事のないセッションでは、エンディングの方法をピアノに任されることがよくあります。

終わりが締まらないと音楽全体がまとまらないので、責任重大。

いつまで経ってもエンディングに入れなかったり、明らかに終わりの雰囲気なのに迷ってエンディングを弾けないと、いまいち締まらないグダグダな演奏になる。

エンディングは一概にピアニストだけの責任にはならないんですが、やはりピアノに振られることが多いです。定番のエンディングパターンを12keyで弾けるようにしておきたいところ。

明らかに終わりそうな合図を汲み取って、ひるまず(重要)にエンディングを弾けるようになるにはセッション慣れが必要です。

「やること多すぎて無理」ってなる

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失敗というか状況です。ここまでイントロ、アドリブ、エンディングの枠組みで書きましたが、関連してその他大量の課題があります。

リズム、メロディのフェイク、スケール、ボイシング(右手・左手・両手)、コードワーク、バッキング、フレーズ、ベースライン、レパートリー、楽器のコントロール……

嫌になるぐらいやること多過ぎるんですよね。なんと伝統的なジャズメソッドでは、これらの要素を過去の偉大なミュージシャンを耳コピして特訓せよと言うんです。挫折者が続出するのも無理はない。

一方、ある程度のルールを抑えれば、セッションを楽しめる状態に到達できると思います。

タスクの多さに圧倒されるかもしれませんが、数年間は続けてみてください。楽しむことを大切にしましょう。

失敗の積み重ねが上達につながる

将棋棋士の羽生善治さんが著書『大局観』で次のように述べられています。

将棋界には、反省はするが後悔はしないという言葉がある。経験や体験を自分自身の実力を上げていくうえで必要不可欠なプロセスとして受け止め、消化し、昇華させることが大切なのである。

上述書より

これが全てと思います。当たり前かもしれませんが、上達するにはトライ&エラーの連続しかない。

セッションで失敗すると自分にとっては大ごとでガチ凹みするかもしれませんが、周りは全く気にしてない可能性が高いです。

というか、慣れてる人は失敗ありきで考えてるので、失敗を成功に持っていくリカバリー能力が大事です。

その内、自分自身でも失敗が失敗と思わなくなり、試行錯誤の材料になってれば上達のサイクルに入っていきます。


もう少し細かく失敗しがちな点や具体的な解決策を知りたい方は、『ジャズ・ピアノがうまくなる理由 ヘタな理由』が参考になります。

正直、解決策のメソッドは対処療法的な部分はあるんですが、ジャズピアノを練習していれば避けて通れないポイントが多く書かれてます。

セッションに挑戦中の人にオススメです。興味あればぜひ入手してみてください。

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『ジャズ・ピアノがうまくなる理由 ヘタな理由』
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