ジャズピアノ初心者時代の悩みと学び:ポストまとめ

X(@mtdjazzpiano)のポストが増えてきたため、過去の内容をキーワード別にまとめてみようと思います。

今回は「初心者」というキーワードが含まれるポストをピックアップしました。基本的に、いいねが100件以上ついたポストから抽出しています。

自分がジャズピアノ初心者の頃を思い返しながら書いたものです。もしかすると、ジャズに関わる方には共感して頂ける内容があるかもしれません。ご興味あればぜひ読み進めてください。

目次

演奏面

コードの種類の膨大さに途方にくれる

ジャズピアノではCというコードを見たら、例えば「ミソラレ」を同時に押さえたりする。「ドミソ」というコードトーンを認識した上で、そうする。かといって、ルート(ド)を含めることもある。もはやCではないのでは?と混乱する。初心者のときは、この違和感とパターンの膨大さに途方に暮れました。

初めての演奏はアドリブ譜を弾いた

初めて人前で演奏した時は、事前に準備したアドリブ譜をそのまま弾きました。譜面を弾くなんてアドリブじゃないのでは?と思われそうだけど、初心者がゼロからメロディをつくるのも無理な話。格好悪いかもしれないけど、最初は既成のアドリブ譜をひたすら繰り返して使えるフレーズを増やすしかない。

「上達にはコピー」は正論だが手厳しい

「ジャズ上達にはコピー」は正論中の正論だと思うけど、初心者には手厳しすぎるので、自分の場合は市販のトランスクリプションやフレーズ集のような既製の譜面を使いまくってました。それが良いか悪いか微妙ですが、それしかできなかったのでそうしていました。

数小節のコピーに1日かかる

初心者時代のコピーノートを見返すと、コードが書かれていない。当時は「とにかくコピーだ」の教えに従い、「F7で〇〇スケール」のような理論的な知識もなく、音源のメロディを闇雲に採譜してた。数小節のコピーに1日かかることもザラ。ただ、非効率(?)に取り組んだことは意外と身についてる感覚もある

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初心者時代のコピーノート

ネットの情報は方法論しかわからない

ネット上には簡単でそれっぽく弾ける(とされる)一口テクニックやTipsが大量にあるけど、初心者や経験浅い人がいきなり効率的な練習を教えてもらったところで、方法論はわかっても神髄がわからんから効果が出にくいと思う。結局遠回りして気づくことの方が多いので、美味い話はそうそうない。

メンタル面

失敗とは長い付き合いになる

ジャズピアノ初心者は、イントロ失敗して変な空気になったり、アドリブの途中で完全停止したり、小節ロストしたり、エンディング弾けなくてグダグダになったり、そんな状態と数年以上は付き合い続けると思うので、それなりに根気がいる。センスより根気。少なくとも自分はそうでした。

周りを美化しがちかもしれない

楽器に限らず、初心者の立場だと周りがすごい人だらけに見える。でも、自分が子どもだった時の親や先生、先輩を思い返すと、神みたいな人たちが次第に現実サイズに縮んでいって、その人に認めてもらうことは重要じゃなくなってくる。初心者は周りを美化しがちだけど、そんなに構える必要はないと思う。

安心してアドリブできる環境を探す

ジャズ初心者は、人前でアドリブするなんて恥ずかしくてできない、という人が大半。周りのフォローがあって、素朴な疑問、違和感の指摘が気兼ねなく言える心理的安全性が確保できれば、ジャズはかなり楽しめる。教室なり、行きつけのセッションなり、安心してアドリブできる場所を探す作業は大事。

「初心者」であること自体が申し訳ない

ジャズに限らず、初心者は「初心者である」ことだけで申し訳なさを感じている。その上で、目に見える失敗をすると「また迷惑をかけてしまった」と異常な申し訳なさに襲われる。この感じ方は育った環境等で個人差あるけど、私は失敗するたびに謝ってました。思い返すと、不要な謝罪が多かったです。

演者の肩書きに流されない

初心者の頃は「周りの人はみんな上手い」「自分だけ下手」と思いがちだけど、次第に「あの人とあの人はここが違う」と、自分より上手い人同士の比較ができるようになってくる。演者の肩書きに流されにくくなるので、「なんかよくわからんけど、有名だしきっと凄いんだろう」という感覚から抜け出せる。


まとめ

今回はジャズピアノ初心者時代の悩みや経験を振り返り、「初心者」というキーワードでポストをまとめてみました。ジャズに触れる過程で、同じように感じたことがあった方は、参考になれば嬉しいです。

Xでは、わたし自身がジャズ上達プロセスで感じた苦悩や成功体験を共有しています。興味のある方はぜひX(@mtdjazzpiano)もフォローください。

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