バド・パウエル・ボイシングは、ビバップの第一人者、バド・パウエルに由来するボイシングです。
ルートと3rd(または7th)の2音で構成されるシンプルな形ですが、初見の曲でもすぐに使えるので重宝しています。ソロピアノでもバンドでも使えます。
概要
バド・パウエル・ボイシングは、ルートとガイド・トーン(3rdもしくは7th)の2音で構成されたシンプルなボイシングです。

ガイドトーン・ボイシングと混同しやすいですが、違いはルートの有無です。
ルートを含むことで音の安定感が増し、よりコード感の強いサウンドになります。構成音が少ないぶん、テンポの速い曲や初見の曲でも瞬時に反応できる実用性があります。
また、左手でルートを低音域でカバーするため、右手がピアノの中央より上の音域で自由にメロディやアドリブを弾けるようになります。これはソロピアノで特に効果的です。
ベーシストがいる場合は低音域が濁りやすいので注意が必要です。
2つのポジション
積み方の違いで2つのポジションがあります。Key Cのツーファイブワン進行を例に示します。


バド・パウエル自身はルートを10度下に置くポジションも弾いていますが、手が大きくないと届かないので、ここでは扱いません。

Bud Powellの演奏
Bud Powellの演奏を聴いてみると、このボイシングが頻繁に使われています。コンピングのリズムも参考になります。
12keyの譜例(note)

12keyへの移調が面倒な方向けに、全keyの譜面をnoteで公開しています。単品またはメンバーシップで入手できます。あわせて読んでいただけたら嬉しいです。
\ 譜面はこちら /
参考書籍
『ジャズ・ピアニストのためのコード・ヴォイシング・ワークブック』
バド・パウエル・ボイシングを含む基本的なボイシングが体系的に解説されています。CDと課題が付いていて手を動かしながら学べます。
『最新版 ザ・ジャズ・ピアノ・ブック』
マーク・レヴィンの定番教本です。バド・パウエル・ボイシングについても触れていますが、全体的に中級者以上向けの内容なので、ある程度弾けるようになってから読む方が理解しやすいと思います。




